「それは 今にも消えてしまいそうで」



とてもきらきらして
花みたいで

今にも消えてしまいそうな
雪みたいだった

残しておきたいのに
時間は過ぎていってしまった

このまま忘れていってしまうのかな
ずっと 覚えておきたいな

明日が来なければいいのに

温かくて 優しくて
楽しくて もうそれだけで よくて

ずっと ずっと ここにいたいと思った

――いつの間にかここが
こんなにも 明るい場所

こんなにたくさんの
幸せなんて 受け取れないと思った

愛しくて 零してしまう分だけ
悲しくて ぐちゃぐちゃになって 分からなくなった

ただただ幸せな時間が
ここにあることが なんだか 信じられなくて

どうしていいか 分からないまま
今日が終わる いつもと 同じように



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