黒の章~終わりの色~



いつか消えていく日を思う時
どうして命は空を見るのだろう


何もない場所に 死を重ねて
花が咲く 月が輝き 星が瞬く
オーロラが揺らめき 虹が架かる


黄金の世界が砂漠なら
命は死に似ている
輝く星は 絶境


肥沃な土地の最果ての地
光は眩く 砂は燃え
命が揺らめくように 影さえ映らない
それは幻影に似ている


彼方にある宝石が 舞い落ちれば
遥かな死が消えていく


揺れたものが 夢であればいい
幻を想う 実が現れるのを待ち 摘む


心の中に抱いてこそ
花は咲く

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