画像著作者 pasotraspaso   


 造影剤を打って四時間後に行うMRI検査の為、まずは造影剤を打ち込んでも生きているかどうか、いかにも不安な人体実験的検査の前検査で血を抜いた。

 結果が出るまでに、一時間もかかるようだ。

 したがって、受付をしてから本検査まで、五時間以上の待ち時間を要する検査となる。

 暇なんてもんじゃない。

 入院中の検査なら病室のベットで寝ていれば、事は難なくゆったりしたままで済む。

 何時しか睡魔が、心地良い御昼寝タイムに導いてくれるからだ。

 暇だなどと言っている暇さえもなく、さっさと半日くらいは過ぎてくれるのだから、たいして難儀な検査でもない。

 それがだ、外来となると待遇は畜生以下で、座るべき椅子は軽トラック並みに硬いシートに直角の背もたれ。

 もっと凄いのは、検査前室の椅子には背もたれすらなく、直にコンクリートの壁が背中にピタっとせまってくる。

 勿論、リクライニング機能などついてない。

 はっきり言って、航空機のエコノミ―クラスが羨ましくなる程だから、四時間五時間を真面に待っていたら、確実にエコノミークラス症候群になる。

 それなのに、病院だと言うのに、こんな劣悪な環境下で患者を待たせて平然としている。

 慣れと言うのは恐ろしいものである。

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