「支配の裏側で」

心と体がいつも食い違う

頭の中で考えがぐるぐるして
いつも思うようにいかない

自分であって 自分ではないような

心はいつだって置き去り

風のように煽られる
右に左に揺れて
影のようにまとわりついて離れない

それはいつだって傍にいる 自分自身

この世界は変えられない
そう思っていた

でも 空はいくらでも変わっていく
だから影も変わっていく

――そうだった
変えられないものが自分でも
変えられるものが こんなにも近くにあったんだ

影は空の現身なのだろうか
どうにもならないと思ってた
でも――やっぱり優しかった



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