「体の破片」

体は自分であって自分ではなくて
自分のものなのにどうにもならない

どれくらい手を伸ばせば届くだろう
どれくらい歩けば辿り着けるだろう

手も 足も まるでちぐはぐで
体は継ぎ接ぎのようで

魚なのに泳ぐことを まだ体は知らなかっただけ
呼吸の仕方も 歩き方も

ばらばらな体を懸命に動かして
生きることを 知っていくだけ

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