「電流の自覚」

冷凍庫が詠む
南極の詩篇で
貧困な小魚は
鯨に自殺する

永遠さえ描き
延命を統べて
沈黙が美徳な
氷点下の死神

洗濯機が泣く
初恋の予感で
熱情な生娘は
嵐に研磨する

曇天さえ憎み
色物を混ぜて
騒音が気鬱な
石鹸玉の聖人
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