序章 創世神話

 この国には神がいる。

 輝く白金の髪と、澄んだ青灰色の瞳を有する、天空の神フェイレン。

 神は、この地を治めるために、王族(フェイラ)を創り出した。

 王族(フェイラ)の血筋には、時折り神の姿を写した赤子が生まれる。彼の者こそが国を治める宿命を背負った王である。

 王は、天空の神フェイレンの代理人。

 地上のあらゆることを見通す瞳を持ち、王の前では、どんな罪人も自らの罪科を告白せずにはいられない――。

   ――創世神話より――


©Daichi Ishii Office, LLC.