「濡れた音色」

哀しい泥に
穢れた僕は
温厚な罪を
巧く演じた

歳月が囁き
赦された街
堕落に怯え
悪夢を焚く

淋しい雪に
紛れた君は
崇高な毒を
強く信じた

彗星が瞬き
殺された空
詩想に喩え
美神を惹く
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