あるかないかでいったら

あるかないかで言ったら、ない時

みかんの皮みたいに皮膚をめくって

(どんどんとぎすまされていく)

自分を道路の排水溝に埋めたくなるような人間は

口元をぎこちなく歪める

そして女神が股を開く

風景は骨組みまであらわになる

あたかも秩序だったような美しさ


ヤリマン女神のパンチラ

頃合を見て 鼻息で飛ばされる彼女の微笑

得意げになる暇もなく、つかんだ炎は種火ごと冥王星までぶっ飛ばされて

太陽系を抜けていった


そういうわけで、あるかないかで言ったら、ない

(どんどんとぎすまされていく)


そして真綿製の死神が

枕を破って顔を出し 俺にウインクした

そのねじまがった口元と

適当に皮膚を破いたような歪な両目には

うんざりさせられた

枕に右エルボーをくらわすと

部屋中のガラスが砕け散った

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