「夜の眠り」


傷ついてばかりになって
我慢してばかりになって
いつの間にか 受け取れなくなっていた

心に入れることが 恐くて
無理に入れようとしたら 壊れてしまうかもしれなくて
祈るように 守るだけ

もやもやした霧みたいに 掴めなくて
夜の眠りのように 言葉にできなくて
胸の中の光が 消えていく

分かっていても 追いかけられない
体はうまく動いてくれない 毎日が堂々巡り

泣いて 泣いているような朝日の中で埋もれるように
零してばかりで 零したような夕日のオレンジ色にまみれて笑う

分かってもらえるなら それだけで
重さが少しだけ なくなる

分け合える できない自分のままで
誰にも見えない 夜の中で

その祈るような両手を
月明りが包んでいる

月が 抱きしめている


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