「夢の子守唄」


―それは 見えないものなのに 探してしまうもの
見えたとしても どうしても見えないもの

伝えたい 触れたい
でも届かずに落ち込んでしまう

叶えたい 未来を生きたい
それでも思うように進めはしないから

焦ったり 思わず 急に走り出そうとしていたり
それでも余計に上手くいかなくなって

誰も分かってくれはしないから 安心したくて何かを追いかけたりもして
だからますます不安にもなって

―気がつけば立ち止まってしまって…

雲が泳いで
風が凪いで

花がゆらゆら

木の葉が散って
草が揺れて

光がきらきら

こんなに綺麗な世界で
何を彷徨っているのだろう

何を見つけようとして
何を見失っているのだろう

―それは 見えないから 探してしまうもの
見えたとしても どうしても見つからないもの

星と星の間の闇のように
それはなんだか 悲しい気持ち

この手とあの星との隔たりのように
それはなんだか 寂しい気持ち

それは自分以外の  誰にも埋めることはできない 心かもしれない
だからこそ抱えるのは この想い

自分だけではなくて―誰もが
―きっとそう

見えなくても
触れられなくても

目を瞑って 心で感じて
聞こえない声を聴いて

星空の下で口ずさむ
それは自分への子守唄

夜空が眠りに捧げた愛の歌
©Daichi Ishii Office, LLC.