「銀河に願いを」


風が草原に凪いで
棚引く雲に闇が淡くなり
夢のように月明りが降り注ぐ

流れ星が空から零れ落ちる
手を伸ばしたら―消えてしまった

消えた光の跡を追いかけるように
涙が頬を伝っていく

光をすくい取ろうとしたのに
涙を受け止めることしかできない

光の消えた先には何もなかった

雲が月を消してしまう
その一瞬で 世界は闇に堕ちる

瞬く間に世界は煌めき出す
あの消えてしまった光は星になったのだろうか

――どうか

この瞳の中で―光り続けて

この胸の奥で―輝いて

闇夜に咲く満天の
――星空のように

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