「砂漠」


どこまで行っても 太陽の色しかなくて

ここは海が終った場所だろうか
それとも大地の最果てだろうか

暑さで空と風が蕩けそうで
色が消えてしまいそうで

雲さえも溶けて消える
雪のように 降り積もる間もなく

どんなに種を撒いても
花は枯れていく 流れ星のように消えていく

どこにも水はない

どれだけの花が枯れてきただろう
どれだけの水が干上がっただろう

涙では水溜まりにもならなくて

目覚めた時からずっとここにいた
いつか辿り着いてから

――ずっと……



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